『D級冒険者の俺、なぜか勇者パーティーに勧誘されたあげく、王女につきまとわれてる』第5巻のネタバレ解説

紹介

『D級冒険者の俺、なぜか勇者パーティーに勧誘されたあげく、王女につきまとわれてる』は、舘津テトによる漫画で、原作は白青虎猫、キャラクター原案はりいちゅが手掛けています。この作品は、ガルドコミックス（オーバーラップ）から刊行されており、怠惰なのに強すぎる冒険者ジレイの無自覚無双譚を描いたファンタジーです。第5巻では、ゴスロリ魔王エンリの登場と、ジレイの仲間たちとの絆が深まるエピソードが展開されます。

あらすじ

勇者を目指していた青年ジレイは、王様になっても楽はできないと知り、隠遁生活を始めます。しかし、彼のもとに聖剣に選ばれた勇者の少女レティノアが訪れ、しつこくパーティーに勧誘されます。隣国までの護衛依頼を受けることでレティノアから逃れようとするジレイでしたが、彼女のパーティーも一緒に参加し、ジレイは無自覚な破天荒ぶりで周囲の注目を集めてしまいます。

第5巻では、魔導学園の教え子を襲った殺人鬼を追うジレイとイヴが、かつての敵エンリと再会します。エンリは「暴食の魔王」と名乗り、邪神復活を企む強力な敵です。ジレイはエンリとの戦いで片腕と魔力を失いますが、彼の並外れた剣技でエンリを一撃粉砕します。しかし、エンリの復讐の牙がイヴを襲い、彼女の過去が明らかになります。

キャラクター紹介

ジレイ・ラーロ

元勇者志望で現在はD級冒険者。怠惰で面倒くさがりだが、非常に強力な剣士。勇者になることを諦めたが、その強さゆえに周囲から注目されている。

レティノア・イノセント

聖剣グランベルジュに選ばれた勇者の少女。ジレイに救われた過去があり、彼に憧れて勇者を目指す。無邪気で天真爛漫な性格で、ジレイをしつこくパーティーに勧誘する。

ラフィネ・オディウム・レフィナード

ジレイが滞在していた王国の第四王女。美貌とお淑やかな佇まいで多くのファンを持つ。魔法の実力も高く、《探知魔法》の最上位である《千里眼》を使える。

イヴ・ドゥルキス

レティノアと共にパーティーを組む白魔導士。透き通った水色の髪と目が特徴で、治癒魔法に長けている。普段は寡黙で無表情だが、ジレイに救われた過去がある。

リーナ・アンテットマン

レティノアのパーティーに所属するエルフの魔導士。冒険者ランクはAで、おそらくそれ以上の実力を持つ。暗殺者の家系である「アンテットマン家」の血を引いている。

考察

第5巻では、ゴスロリ魔王エンリとの戦いが物語の中心となります。エンリは邪神復活を企む強力な敵であり、ジレイにとって最大の試練となります。片腕と魔力を失ったジレイが、並外れた剣技でエンリを倒すシーンは圧巻であり、彼の隠された実力が発揮されます。また、イヴの過去が明らかになることで、彼女のキャラクターに深みが増し、ジレイとの絆が一層強く描かれています。

エンリの圧倒的な力と、ジレイの成長が見どころです。エンリが「暴食の魔王」としての真の力を見せる一方で、ジレイもまた自分の限界に挑みます。さらに、イヴが自分を庇うジレイに過去の英雄レイの姿を重ねるシーンは、感動的な瞬間です。

まとめ

『D級冒険者の俺、なぜか勇者パーティーに勧誘されたあげく、王女につきまとわれてる』第5巻は、ゴスロリ魔王エンリとの激しい戦闘と、ジレイと仲間たちの絆が深まるエピソードが描かれています。ジレイの無自覚な強さと彼を取り巻く個性豊かなキャラクターたちが織り成す物語は、ファンタジー好きにはたまらない魅力があります。今後の展開にも期待が高まる一冊です。